会長挨拶

第43回日本外科系連合学会学術集会開催にあたって

第43回日本外科系連合学会学術集会
会長　竹田　省
順天堂大学 産婦人科教授

この度、第43回日本外科系連合学会学術集会を順天堂大学産婦人科学講座の担当にて、平成30年6月21日(木)－23日(土) に虎ノ門ヒルズフォーラム（東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー）におきまして開催させていただく運びとなりました。学術集会テーマは「スキル・効率アップと医療安全」と題しまして特別講演、教育セミナーなどを企画いたします。昨今の臨床専門分野は、細分化、高度化して行くとともに、低侵襲手術の要望、悪性腫瘍の腹腔鏡下手術の保険収載、ロボット手術の普及など新たな局面を迎えています。これに伴いスキルアップをどのように図るか、安全確実な手術手技をどのように習得していくか、重要な課題として各専門分野に課せられたテーマとなっています。また、病院側からは効率アップをはかりつつ安全な医療の提供も大きなテーマとなっています。本学会は医師のみならず看護スタッフ、パラメディカルスタッフも一緒に参加し、共通の問題に関してチームとして議論できる外科系分野の数少ない学術集会です。このような状況下で、専門分野の枠を越えた問題として共通認識を持ち、一緒に議論できる場として学会企画を行うことにしています。

若い医師のスキルアップをいかに行うか、教える側と教わる側の立場から考え企画し、Hands on training やブースセミナーも充実させたいと思っています。また、手術室の効率よい運営などの医療効率に関わる問題、感染対策、感染症対策など医療安全の課題、ひいては JCI 取得に向けての問題も取り上げたいと思います。外科、産科、婦人科はじめ外科系医師、麻酔科医、看護師、技師、薬剤師、パラメディカルなど手術に関わる全ての職種の立場から活発に議論していただければと思います。

是非、多くの医師、看護師、パラメディカルスタッフ、研修医、学生の皆様の演題発表とご参加をお待ちいたしております。医学生、初期臨床研修医の先生方は無料で学会参加・演題応募が可能です。若い先生方も大いに勉強になると思いますので、お誘い合わせ奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。